密やかに夢に眠る

断絶された夜に波間は訪れず
想い出されてしまう童歌が
忘れ去られた孤独に出遭う不協和音を波に届ける

旅を捨てた旅人のように
エピソードは常に続かない回廊を巡っては
堰堤から醜い塊として落ち
沈み切れない靄として川底辺りに浮き
想い出されることを恥じている

水平線ぎりぎりを飛ぶ船の舳先が
常に北を目指そうとしながら南に向けられ
西に東に振られながら
朝焼けと夕焼けの間に漂い続けるようなものだ

啼くことのない一匹の犬の慟哭が
遠くの犬達の鳴声となり
街を恐怖として覆い尽くしては
何事もなく過ぎやられるようなものだ

それでも私だけの波が静かに夜を掻い潜り
床に積もった埃の上に、希望という言葉だけを
魔法の呪文のように刻み続けては消え
幾千万年も繰り返されてきた夢に眠るのだ
2012-12-02 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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