無題

虹を渡る歌が遠く山を越え
積乱雲に埋もれた海に届くとき
その耳にも、この波音が届くだろう

温かに煌めく波と太陽と
どこまでも白い砂浜から伸び
誰にも穢されない波音を

子供達が歓声を上げる磯では
赤や青の蟹が岩間に籠っているが
夕暮れに子供達が飽くと
温かな波音に穢れを運んでもらうのだ

それを知ってか知らでか
いつも波は荒れることを知らず
スコールにも静かなままで
遠い深海にまで陽は透り
全てが一つだった頃の儚い夢と
いつかを祈る眠りとに満ち

二人の流した宝箱も、ただ、じっと
開くことのないように抱き締めて
いつかが来るまでの眠りに就いている
2012-11-30 22:40 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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