疲れ切り、帰路を見失い

翅を失った蝶が分水嶺に辿り着き
静かに時を失ってゆくように愛した汀

どこにも行かない哀しみだけが降り注ぎ続け
涙を失った私には降ることがないからだ

別れだけが全てを分かち
分かち合いの中に愛は失われ
涙は行方なく惑い、ただ抱かれるものだし
遠くを見つめる瞳には
何も映ることがないものだからだ

ただ流れる季節を待ち続ける街路に
季節を失った足跡だけが刻まれ
やがて詩となって忘れ去られるように
全てを刻む丘の上を目指そう

行方のない泉からも湧水の音が微かに響く
何処に行くとも知れない湧水の音が
ただ静かに、それだけに確かに響き
いつか、その汀を訪れることもあるだろう

夕空と夜空の境目の下で
もう少しだけの時間を過ごすことも
決して悪くないものだと想いながら
ただ動くだけの足に任せれば
それが帰路となるのだろう
2012-12-22 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

拝啓




Author mak From "空白"

想一葉、兼訪問帳

星々の冷却(書肆侃侃房)
渓谷0年(オンライン版)
Both by mさん

【 無意味という意味 】
すこしの風を追いかけて
【 短文 】
大海にも降る一滴
2015.07.17.

For Admin

落書内検索

月毎落書

一言お報せ

リンクは勝手に頂戴、削除してます
ご迷惑な場合は、ご一報下さい



メール・チェックは非常に稀です


BlogPeople

出現するかもエリア-転記候補