残りの花:備忘録

「重力の都」(中上健次、新潮文庫)所収、「残りの花」。

十吉の去った「先」は、どこなのだろうか?
あるいは女に暗闇の中に自死的に殺されたとしても不思議に感じない。
女衒と化した、という読み方も出来そうだが・・・どうなのだろう?

渡り職人のような荒くれ者の十吉と、生まれつきの盲目の女。
最後、里に連れて来られた女をそのままに十吉が姿を消す。
その消息は小説の中には書かれていない。

「色見えへんけどな、匂いがきれいなんよ」
一人「残された」女の言葉は生々しい。

「残りの花」というのは、書いた後に考えられた題ではないだろうか・・・
盲目であるということに、いつになく直截的に饒舌なのも気になる。
のみならず、何気なくスーッと読み過ごしてしまうような作品なのだけど「気になる」作品だ。

2006-08-09 11:20 : 実験中&備忘録 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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