その季節は

吹き止むことを知らない風が吹き抜け
跨ぐ川のない橋に夕陽が下り
静かに街の方に向かって歩いてゆくと
色を失った季節が後を追う

寒さに凍えたはずの季節は
また来るというのに
暑さに気怠く過ごしたはずの季節は
また来るというのに
その季節は巡っては来ないのだ

詩集を捲るはずの風も吹き止み
ただ静かなだけの
本当に静かなだけの夜が幾度も過ぎ
眠れないままの暗闇は夜を抱き
微かに光る星を見詰めるだけだった
2013-01-02 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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