街角には星屑が降り注ぐ

月のない夜には特に
それぞれの拾い集めた寂しさを持ち寄り
遠近の星達が街角に集っている

その傍らを酒臭い男が冷やかしながら通り
強い香水をまとった女が冷たい視線を浴びせ通り
親に手を引かれた子供が不思議そうな目を向けて通り
全てが通り過ぎて、ようやく信号が変わるのだ

そうして星屑を落としながら
慌てて星達は向かいの歩道、街角にあるのだが
そこに向かって、文句を言いながらも小走りして
ようやく渡った頃には息切れして話すことも出来ず
ただ、ぜいぜいと息を荒げている

そうこうしている内に、また信号が変わってしまうので
星達は又、同じように別の街角に向かい
そうしてグルグルと同じようで違うような場所を
いつまでも周り続けている

月が昇る夜には
そんな馬鹿げたことは止めろ
そう言われるに違いないので
星達は黙って煩いネオンに負けじと
いつまでも街角を巡り続けているのだ
2013-01-07 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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