許すということ

終わったことを知らない終わりの中で
若葉の揺蕩う川面を、陽は眩く輝き
映る空は季節を置き忘れたまま過ぎ去り
遠くから聞こえる涙が、そっと代わりに置かれ
傍らで哀しみを忘れさせるはずの風が吹いている

優しさを忘れさせて欲しいと願う星が
流れ星となって今夜は見つからないように
いつも見つからない貴方を負いながら
ただ冷たいだけの背中は
夕暮れに沈んでゆくのだろうか

どんな約束も果たされたことのない世界
その果てで交わした約束だけが記憶となり
私達の全ては違背し続けるが
果たされた約束は路傍に捨て行かれるのだ

愛らしい少女がストレートの髪を靡かせる
見上げるもののない丘の上では
きっと忘却だけが待ち続けている

だから待ち続けることを止めて家路に就こう
温かくはない家の窓を見掛ければ気持ちは萎える
ただ冷たくなってゆくだけの路面だけを見詰め
永遠に終わらない家路に就くのだ
2013-01-10 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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