私達の別れを呼ぶ眠り

薄いだけの模様もない
白いレースのカーテンの向こう側と
青いレースのカーテンの向こう側とでは
同じ景色が広がっていた

ただ「ある」ことにすら気付かない
無いほどに透明な硝子窓の向こう側を
二種類のカーテンを開いてみれば
違う景色が広がっている

空が消え、海も無く地平も無く
光りも無く、暗闇も無く
辛うじて存在だけが蠢いていて
苦しげな無数の吐息の気配だ

一つでも良いから、星を
見えもしない手にだけれど
手渡すことが出来たなら、と

微かに水の流れる音が聴こえてくる
誰かがソッと掬う、小さな音も
喉に流し込むだけの音も
(飲みは、しないようなのだ)

眠りは大抵、そんなもので
貴方が貴方ですらなくなるし
私も私ではなくなるのだろう
目が覚めてみると、そこの記憶だけ
決して想い出すことは出来ないようだけれど
2013-02-12 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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