厚みのない、その境界を

背凭れを抱いた背中が、熱い

眩い陽の光がフロアーを舐め
その終線の果てに色を失った影
それが私のものであると気付くのは
少し時間が掛かる

何が可笑しいのか、貴方は
俯いたまま忍び笑いをし続け
光と影の間に忍び込ませ
白く細い指を光らせたり翳らせたり

くっきりと区画された、その線を
柔らかになぞりながら
忘れましょうか
怪しく、ゆっくりと囁く

絶対に忘れない
そう言って、あの日、外した指輪を転がし
輪の中で映える光を見詰めた瞳

真っ白で何も見えないのよ
俯いたまま呟く貴方の小さな光の粒が
その輪の中に飲み込まれ
静かな影に消えてゆくのを見詰めていた
2013-02-13 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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