無月夜話

厚みのない夜を
光を失った月が切り裂いてゆくと
全てのモノが共有する夢の中で
全てのモノが忘れた哀しみに出遭う

賑やかな酒宴を静けさが演出し
あまりの虚しさに息を飲む
あの一瞬の内にいるように

孤独が支配する街には
ついぞ夕暮れが訪れることはなく
紫煙だけが棚引いているように
愛する者に宛てた手紙は
届くことを忘れて廃棄されるのだ

紙面を擦る、ペンの音だけが愛に変わると
はじめて希望の影が漂い始めるが
それは真冬の陽炎に似ている

全てを支配するものを創ったように
全ての終焉を支配するものを創ろう

ボリュームの変わらないままに
遠近を行き来する鐘の音が
全てのモノに降り注ぎ、囁き続けている
2013-02-17 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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