乾いた雨を通り過ぎるために

月が太陽を覆い光る、その過ちさえも越え
通り雨の静けさは私達を追い掛けてくる
ただ追い越し際を波打際とするためだけに

夢の中でだけ光る虹を見つけ
泉の端で幾億光年先かで歌われた歌を聴きながら
宙を舞う星を掌で掻きつつ私達は泳ぐだろう

暗い深海に足先を掴まれたまま
冷えてゆく海に下半身を捕らわれたまま
私達は宙を舞う星を掌で掻きながら泳ぐのだ

そうして想い出す壊れたカセットには
あの通り雨の音だけが記録されていて
その音が、やはり深海に沈んでゆくのを知る

反転する次元と次元の合間から覗く
醜悪な林檎を齧りながら
聞き覚えのない言葉で詩が語られ
反射しない雲に虹を映しながら
乾いた雨を通り過ぎるから
2013-03-11 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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