足跡だけを残して鳥は行き交う

逆算された別れを行き交いつつ
もがれた翼を探し求める鳥が空を啄み
閉じてゆく花の中に消えてゆく

解読されない石碑を読み上げながら
私達の影が薄くなる時間を波が洗い流し
哀しみの出遭う場所を波音が晒している

月の表面を流れる協奏曲が
月明かりと共に夜の街に降り注ぎながら
眠る先を求める人を癒しては
また果てのない空に還るけれど

美しさを罪としながら独りの湖畔を巡り
優しさを悪としながら不知火に焼かれ
足すほどに欠けてゆく愛を抱く人達が
渚の中に眠り始める

その歌を止めないでと懇願する声が
夜のカーテンを波に変えながら
朝まで静かに揺蕩い続けていたので
鳥も足跡だけを残し続けていたのだった
2013-03-18 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

拝啓




Author mak From "空白"

想一葉、兼訪問帳

星々の冷却(書肆侃侃房)
渓谷0年(オンライン版)
Both by mさん

【 無意味という意味 】
すこしの風を追いかけて
【 短文 】
大海にも降る一滴
2015.07.17.

For Admin

落書内検索

月毎落書

一言お報せ

リンクは勝手に頂戴、削除してます
ご迷惑な場合は、ご一報下さい



メール・チェックは非常に稀です


BlogPeople

出現するかもエリア-転記候補