過ぎゆく時を陥穽として

私達を失った哀しみを奏でる
不在の旋律を岸辺に置いて
蒼さを忘れた空の下
雨の眠りを被りながら泣いている

忘却は常に忘れられながら
それでも去る所を知らないので
それを喪失として私達は嘆くのだろう

波音が哀しく聴こえるのは
山の端が紅く染まるせいではないけれど
山間の夕暮では、いつも波音を想い出す

川辺を歩く夜霧を抜けて星の光は地に砕け
私を追う全てに渡しながら
手にした枯葉の温もりに語られ尽くした愛を託し
そっと川面に浮かべるけれど
反対方向には進んでゆかない

草原を駆ける水面のように
私達と私達の間は変わらぬ揺らぎを揺蕩い
知らぬ時間だけが過ぎ去っている
2013-03-29 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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