鳴り続ける踏切の前で

別れに臨界する愛しさと
別れを愛し続ける哀しさと
二つを並べて月明かりに透かすと
影は、ぼやけたまま夜道を舐め
正体を失ってゆく

ただ遠ざかるだけの世界の中で
肩を並べて見上げる星空は遥遠で
遥かなままに光が砕ける音
それだけを頼りに足音を揃えていた

二つ響く足音は哀し過ぎて耐えられない
一つ響く足音は愛し過ぎて絶え難い

少しづつずれてゆく足音の響きを
気付かぬように合わせながら
湿った夜を通り抜けてゆくけれど

それは仕方ないことで
丁度、踏切の警報音が一つから二つに
二つから一つに変るのと同じこと
そう、言い聞かせて過ごすしかない

足音を合わせていたのは誰だろう
合わせる必要など、ないというのに
合わせようとすればするほどに
足音は遠のいてゆくというのに
2013-04-11 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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