哀しみの戻る場所

遠くにある涙が乾かないままに
波音と共に汀に佇んでいる

月は常に独りきり
星のある空も、星のない空も
ただ黙って渡ってゆくばかり

独りに戻れない哀しみは
独りきりの場所を求め
彼方此方を彷徨うが
終に逃れることも出来ず
涙の中に封印されてしまう

歩くことを外れない速さで
夜から逃げてゆく夕暮の中に留まれば
それほどに明るく光らなくても良いだろうに

月の足取りを追い掛ける哀しみの足は縺れ
擦り剥けた膝小僧の血にも涙し
暫しの冷たさに身を任せたまま
当て所ない街に戻るしかないのだった
2013-04-12 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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