高架下に向かう

冷たい風に砕ける光の中
吐き出される紫煙は正体を失ってゆく

抽象化された実体と実体と
全てが虚構と知ってはいるのに
遠過ぎる近さが狂おしさに埋もれゆく午後

木立の中、木漏れ陽は淡く
曖昧な輪郭でだけ世界は真実へと変わる
そう、あって欲しい

高架を過ぎる車窓には同じ顔が並び
こちらに向けられた瞳は色を失っている
映る、何ものもなく失っているのだ

辛うじて見える向こうの空は、やはり
ただ青いばかりにひかるだけで
雲の白さが痛ましい傷となっている

どこに行ってしまったのか
朝には想い出したはずの少年時代と
捨ててしまった川遊びの写真

そんなことらを置き忘れてゆきながら
ただ高架下の温かさに頼ろうとしていた
2013-04-13 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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