校舎の夕景

物理学的な正しさで花は美しく咲く
そう呟く貴方の唇は幾何学的に美しく
直線と曲線との拒絶を描いている

化学実験室の匂いと装って揺れる
掌の上で止まる陽の光と
音楽室を記憶に留めたまま鳴り続ける
解体されたピアノの鍵盤と
それらを並べて植えただけの花壇と

禍々しさに彩られた硝子戸の向こうで
放置されたままの骨格標本は
覚えたての踊りについて検討していたが
そのままの姿勢で止まったままだ

校舎を二時半の方向に見ながら抜けると
夕暮だけで出来たグラウンドに出る

声を失った感情と感情を奪われた声とは交錯し
私達の心と心の間が揺さぶられるが
それだけが、ただ一つの夕景の要素となるのだ
2013-04-27 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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