風の季節渡り

夜を鳴り止まない風の音が
風が電線を切る音が鳴り止まず
その音に向かう耳が止まらず
風は吹き続ける

どこまで吹いてゆくのか
夜の風の行先を想い描くが
眠い瞼に浮かぶ薄闇は濃くもならず
明るくもならず

行先を追っていると
行くはずだった風は消えていて
ただ追っていたはずの意識だけが
光ではない、電気でもない
ただ素晴らしく高速になったまま
どこまでも飛行してゆく

どことも示すことの出来ない
あの薄闇の中を自在に飛行し
どことでも示すことの出来る
あの薄闇の中を自由に飛行し
掌の内の広さに驚くのだ

寒さは風の中にあるのだろうか
とうに春は訪れたはずだのに
まだ隙間風に吹かれると
冷たくはない雪原に立ち
煌めく光の夜の中で
永い、永い眠りを眠れる気がする
その足場からは幼い風が旅立つけれど
2013-05-02 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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