想い出の中に浮かぶ

世界中に伸びる一本の線の端と端(そんなものがあれば、だが)
そこで私達は永遠の別れを知ることが出来るだろうか
別れ続ける永遠の中に安住して眠り続けることが出来るだろうか

僕はこちらに、僕はあちらに、と互いに背を向けて線を引きながら歩き始める夕暮れる前の夕暮空の下で、そこだけが平和な雲が穏やかな雲に乗り、流れてゆく

引き裂かれた世界から軍靴が響く時、産まれたばかりの狂気は初めての息をするだろう
その憎しみを身に受けて人々は叫ぶ
俺の腕は?俺の脚は?

あるはずもない愛の真実を求めて僕の影は空に遠く凹んでゆく蒼い月を追うだろう
名も知らぬ星だけを引き連れて、蒼く遠ざかる月の中に追うのだ

北と南に向けて強く糸が張られたとしても、世界が二つに引き裂かれることはない
その絶望を引き摺ったまま僕を月に送り、僕たちを蒼い月に送り
私はこうして、辛うじて立つことを知り
始めて座ること、横たわること、眠ることを想い出す
2013-06-08 15:32 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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