残酷に、探すあなたに

書かれた中に彼を探してはならないし、書かれる中に彼を探してはならない。
書いている中に、書かれるだろう中に、すべての<書く>の中に彼を探してはならない。
探しても良いが、誰もがそうであるように見つかりはしないし、見つけて欲しいなんて想えやしないのだ。一匹だけで生きる、その虫を探さないでくれということなのだ。
世界中のノートに記された彼の<書く>を、世界中が記しているだろう彼の<書く>を忘れよう。
遠くに忘れ、壊れる少し前の心の中に想い出そう。
あなたの<書く>がそうであるように、わたしも探すことはないのだ
探すことを捨てること、それだけを想い出しながら歌われなかった愛の一かけらだけが手に食い込んで離れることがない-それが全てというように。
その掌からの流れ、それが全てだというように、その血は赤いだろうか?
それとも直ぐに酸化して黒く、足元から広がる全てを染めてゆくだろうか?
2013-06-09 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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