問わないで

それは卑怯と言われる
問うこと、問い掛けること、問いを抱くこと
弾き続けられた讃美歌の終わりを聴く前に、私達は世界を終わらせよう

問うことで遠ざかる世界のココにいて
私も貴方も、全てもが遠ざかる
もう貴方の掌の温もりも想い出せない遠くに遠ざかり
風を消す森の中から私達は互いを伺う

それでも降り終ることのない雨を振り払って欲しくて
私は貴方の名前を想い出せないままに叫んでいる
私の手では私を振り払うことが出来ないので
私は貴方を、貴方の名前を叫ぶのだ

耳孔に墜ちた一滴で消える世界の中で
大きく開く貴方の唇を見つめたまま空転する世界の空を見た
栄光に満ちた光柱が、ゆるやかに降り来るのを遠くに感じながら
響くことなく大きく開く貴方の唇を、空転する世界の空を

そして今、問うことを忘れていた
問わぬことを想い出したのだ

響かないままに大きく開く貴方の唇を見つめること
たおやかな首筋の下でたわわに揺れる乳房を見つめること
その乳首に唇を寄せてまつ毛を合わせること
温かな貴方の中に堕ちること
2013-06-11 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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