風の眠り

風が吹くように憎んだ記憶、憎まれた記憶
-歯車にさえなれやしない-
悪態を吐きながら積み重ねられるブロック
表面を彩るデスマスクにはキスが重ねられよう
 水の流した涙は覚えられる
痕跡は永遠に連なるので嫌われる
 (不意に想い出す三角定規を重ねる?)
緑に少しだけ血を分け与えて草原を走る少年
彼の割礼を待つ儀式の狼煙は砂嵐に似た雨に打たれた
祝福された面影すら残さずに駆る馬に似た・・・
-それも記憶か-
帰る所を失いながら巡る、その眼鏡をどうしてくれようか
 (その反射光を私に向けるな)
怒りを鎮めるために波音は鳴り響く
踏破された山頂の怒り、濁らされた深海の怒り
高さで、深さで計られた、彼らの嘆き
 消えないのだ、全て生まれたからには
一度だけで十分に過ぎる禁忌の凌辱を幾度繰り返す?
詩人たちだけを埋葬した墓地に降る雨は煩過ぎる
静けさを与えるものは、やはり誕生の瞬間だけだった
-時間軸を捻りさえすれば良いのだ、蛇口のようにね-
木立の中に死んだままの人形を置いておこう
 少年は、まだ戻らない
それを全ての替りにするくらいしか想い付かぬ
あまりに疲弊し過ぎたのだ、誰も彼も
陽の音が想い出せぬ、葉を照らし、反射し、透き通る
その音が想い出せぬのだ
 新聞は、やはり好かない
ようやく響く時計の音に夜は終わろうとする
ほんの少しの切っ掛け、一眠りを待って夜は始まる
-憎しみは忘れよう、忘れさせてあげよう-
冷たい顔をしながら頬を寄せて夜は囁く
私達には眠りが必要なのだ
血を分け合った眠り、忘れられた眠りが
2013-06-20 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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