愛する中に愛は存在しえない

見慣れぬ数列に白い雲が降る
“知らないことは幸せの条件だ
 知らないことが多いことを知らないことは更なる幸せの条件だ”
「[ ]は違う」と言わずには済ますが
実の所、言わずにいるのは気が重いものだ
 私と永遠の間には静謐が満ちる
 永遠と永遠の間には私が満ちる
無知を重ねるだけのために書かれた日記を携え
鳥は海を泳ぎながら地平線の彼方に向かう
その時、水平線には月が半分だけ顔を出すのだった
貴方を想い出す135(138?)度は別離の時を告げた
(三角屋根の端って三角形ではないよね)
昼食にと買ったサンドウィッチは晩に食べるもの
萎れたレタス、乾いたハム、ジットリとしたパン
陽気な話が街を歩き私達を包むようにすり抜ける
疲れ切った足にまとわり付く希望を蹴りながら急ぐ先に家を建てよう
 墜落する埋設管を流れる汚水に溺れた
 屹立する波音の戦慄には身を震わせた
対立する雨と雨、対峙する風と風、対置する向こう岸と向こう側
退行する愛を語る人には伝えるべきことがあるだろう
常に雨が降っても不思議ではないように
(私は愛したことがないから分かるのだろうか?)
想い出すのは瓶に似た缶の空だろう
私達は空を飲み干してから味を想い出す
泣きたいときに流れない涙はどこに在るのだろう
拾いに行きたいのに想い出せないし知らないものだ
 泣くことを忘れたと君は言う
 泣くことを忘れさせられたのと君は言う
二度と手透きされることのない髪を紡ぎながら
女は開くことのない扉とカーテンを揺れる
鍵穴からだけ入り込む風が新しい恋人となる
忘れたはずの秘密の恋がドラマとして放映され、誰もが知るものとなる
 涙は汀を静かに駆け、憩いの時を待つ
日記は閉じられたまま開かれた記憶を失い
風化した愛だけを綴りながら雨に焼かれ失せた
見慣れぬ数列には、やはり白い雲が降り注ぎ続けている
2013-06-22 00:00 : 想葉 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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